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【編集部日誌】鎌倉教場での最後の開催「流鏑馬」に行ってきました

《令和6年度 第2回「鎌倉教場 流鏑馬」 鎌倉市梶原で開催》

鎌倉を拠点に活動する大日本弓馬会が9月23日「鎌倉教場 流鏑馬」を開催。会場となった大日本弓馬会鎌倉教場には、鎌倉市民のほか、ペルー、トルコ、クロアチアなど海外からも多くの人が来場しました。編集部も招待状を受け取り、取材に行ってきましたのでその様子を紹介します!

鎌倉市所有地である鎌倉教場は、9月末日に土地を返還し、移転。本鎌倉教場で最後になる流鏑馬の取材は感慨深いものがありました。

世の平和と人々の幸せを祈って馬上から矢を放つ流鏑馬

【編集部日誌】鎌倉教場での最後の開催「流鏑馬」に行ってきました

天長地久の式とは

流鏑馬のスタートは「天長地久の式」から始まります。武田流師範は、馬を中央に進め、はじめに左に3回、右に2回馬を乗り回したのち、中央で馬を止めます。鏑矢を弓につがえて、天と地に対し満月のように弓を引き絞り「天下泰平、五穀豊穣、万民息災」祈念します。

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天長地久の式

武田流 流鏑馬のながれ

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行軍(隊列を組んで馬場を行軍)

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素馳(射手は矢を射ずに全速力で馬場を走りぬける)
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奉射(奉射は、式の的を用います(板的は略式))

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競射(奉射成績上位者が腕を競う行事。的中すると中から五色の紙が舞い散る小さな土器を狙って射る)
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凱陣の式(最多的中者は的を持って中央に進み出て跪坐(きざ)。検分役である師範は、扇を開いて骨の間から的を検分。この儀式は首実検<実際に会って、本人かどうかを確かめること>の意味も込められている)
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今回の最多的中者は女性!

流鏑馬の的は3種類

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写真左から
式の的
直径は55㎝。緑、黄、赤、白、黒の5色の的
板的
杉でできた板の的。的中すると「パァーン」という清々しい音がします
小的
陶器の小さな的で、競射で使用されます。射貫くと五色紙が吹雪の如く飛び散ります

会場には様々な体験ができる 鎌倉文化体験ブースが

今回の流鏑馬には文化展示ブースが設けられていました。鎌倉能舞台による能面体験や、鎌倉彫体験、鎌倉発祥の喫茶文化体験では呈茶席が設けられ無料で抹茶と主菓子が振舞われました。また、弓矢が体験できるブースのほか、弓具体験ができるブースもあり、多くの人たちでにぎわっていました。

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左)能楽のブースで能面を体験!右)鎌倉彫のブースでは体験も
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呈茶席では、抹茶と菓子が振舞われました
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弓引き体験(左)
大鎧を着て会場の手伝いをしてくれる方々(右)

流鏑馬終了後のお楽しみイベント

流鏑馬終了後には、出場した射手との交流や馬との触れ合い(引馬、エサやり体験)が行われました。

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射手との交流
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子ども引馬体験
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エサやり体験

大日本弓馬会アナウンサーインタビュー

「解説してくれる人、〝小ネタ〟をたくさん入れてくるので、ついつい聞き入ってしまうんだよねー」という来場者の声を聞きつけ、急遽、会場アナウンサーにインタビュー。大日本弓馬会への想いを語ってもらいました!

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晋道(しんどう)はるみ さん
(逗子・葉山コミュニテ放送 パーソナリティ)

馬は生き物なので、人の都合で進行はできません。そんな時、間があかないよう、いろいろな情報を来場者に提供できるよう、小ネタを仕込んでいます(笑)。馬も主役なので、馬のことも知って欲しいですね。そんな馬情報もお聴き逃しなく!

大日本弓馬会では、恒例行事、特別行事を行っています。
人馬一体となった神事は心洗われます。一度は見学してみては?

<令和6年度後半行事予定>
・10月20日(日) 上賀茂神社笠懸神事 上賀茂神社(京都府京都市)
・11月3日(日・祝)明治神宮流鏑馬神事 明治神宮(東京都渋谷区)
以降の行事などは
「大日本弓馬会」HPで検索して確認を
https://yabusame.or.jp/

公開日2024/09/29

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