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ファイナンシャルプランナーに聞く!50代から 考える老後のお金のこと 資産運用のこと

子どもが自立し、ようやく自分の老後の生活設計を考えだせるようになる50代。
一方、国民の5人に1人が後期高齢者(75歳以上)を迎える2025年問題も目前。今回は、高齢化社会を生き抜くミドル・シニア世代の人たちに向けた「これからのお金の準備」について、ファイナンシャルプランナーの新倉(しんくら)さんに「資産運用の基礎知識」を解説してもらいました。

ファイナンシャルプランナーに聞く!50代から 考える老後のお金のこと 資産運用のこと

「お金に働いてもらう」ために老後資金作りは「時間を味方」に!

今や預けているだけでは増えない銀行預金。物価高も重なり、守っているつもりの預金の資産価値が減り、今こそ「自分のお金を守るために資産を運用する」ことが大切になってきました。
資産運用は「できるだけ早く始めるべき」と言われます。ただ、何歳までに始めないと遅いということではないので、必要性を認識したらまず情報収集を始めてください。知識がないから、勉強してからそのうち……では、いつまでも「スタート」が切れません。情報化社会の中ですから、求めれば情報はいくらでも入ってきます。まずは資産運用にはどういう方法があるのかを調べてください。それから、果たして(運用方法が)「自分に合っているか」という見極めも大切ですね。
資金作りは「時間を味方に」の「時間」の概念ですが、「長期的なスパンの中で資産を長生きさせて増やしていきましょう」ということです。ここで重要なのは「余剰資金(万が一ゼロになっても生活に影響しないお金)で取り組むこと」です。余剰資金で運用すればリスクが取れる幅も広がります。

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下落局面はプロと一緒に乗り切ろう

 長期的な資産運用の世界では、下落局面での値下がりは避けることができません。分かっていてもいざ下落局面に直面すると不安に感じて解約してしまい、損失が確定することがあります。
 マーケットは「生き物」ですから、どこかのタイミングでは必ず上昇します。そのような時、私たちファイナンシャルプランナーは「下がっているなら待ちましょう」と提案します。
 下落局面を乗り越えられるかは、将来を見通したマーケットの情報を持ち、適切にアドバイスしてくれるプロの存在があるかどうかです。

活用しなきゃ損!主な税制優遇制度

税制優遇制度の代表的なものとしてNISA(少額投資非課税制度)、iDeCo(個人型確定拠出年金)、個人年金保険、変額保険があります(下記)。

ファイナンシャルプランナーに聞く!50代から 考える老後のお金のこと 資産運用のこと

掛金が所得控除対象になるもの、利益が非課税になるものなどがあり、目的に合わせ制度を併用するのが賢いやり方でしょう。
ただし年齢制限などがあるものもあり、注意が必要です。

ライフプランを作って自分を見つめよう

資産運用しなければいけないことがわかったあとは、最終着地点に到達するために(自分が)いくら投資したらいいのかを策定する「ライフプラン」づくりです。
家計の状況を見ながら策定していくもので、1カ月の収入と支出の明細、将来の働き方、収入の推移予測、支出のムダ、ライフイベント(行事)などを考慮して、専門家と一緒に作り込んでいます。
「ライフプラン」を作ることは、今までとは全く別の視点で将来設計が考えられるきっかけになります。みなさんも、取り組んでみてはいかがでしょうか。

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ファイナンシャルプランナー 新倉摩耶(しんくら まや)さん
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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資産運用の失敗を防ぐためのポイント

ファイナンシャルプランナーから詳しく学べるセミナーが下記日程で開催されます。
新倉摩耶さんも講師として登壇します。個別相談もできるので参加してみては。

セミナーの詳細はこちら>>>>今から考える「老後資金」~準備の方法・選び方~ 6/15(土)・20(木)・23(日)セミナー開催

公開日2024/05/28

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