体験レポート/ 神奈川県総合防災センター 防災情報・体験フロア
神奈川県厚木市には、大地震や局地的豪雨、火災などの災害について、疑似体験を通じて楽しみながら防災知識を学ぶことのできる神奈川県内最大級の体験型施設があります。9月1日の防災の日に、リアン若手編集部部員が「神奈川県総合防災センター」を訪問。リアンWEBではその体験をレポートします。
神奈川県総合防災センターとは
厚木に拠点を置く「神奈川県総合防災センター」は、大規模な広域災害発生時における県の応急活動中央基地としての役割を担っています。センターの1階と2階の「防災情報・体験フロア」は、災害が起こる前の備えや、実際起きた時の災害状況や避難方法を体験フロアを通じて楽しく学ぶことができる施設です。「地震体験コーナー」や「風水害体験コーナー」など災害に関する様々なコーナーがあり、災害時に役立つ貴重な体験をすることができます。また、防災に関するイベントも定期的に開催されており、災害時に役立つ知識も学べます。
大人気「ガイドツアー」でさまざまな防災体験が可能!!
地震体験、風水害体験、煙避難体験、消火体験の4つ※ができる「ガイドツアー」。所要時間は1時間程度。案内カウンターで受付をして、整理券をもらいます。※土日祝は一部体験内容を変更している場合があります。
スクリーンで臨場感のある「地震体験コーナー」
最大震度7までの地震が体験できるコーナー。屋外、住宅、商業施設、学校の4つの場面から、揺れに合わせて動く迫力満点のCG映像と共に、より臨場感のある体験ができます。
目が開けていられない!「風水害体験コーナー」
「風水害体験コーナー」では、立っているのがやっとの「風速毎秒30メートル」の強風が体験できます。「台風の風は一方向だけでなくあらゆる方向に強風が吹きます。実際は歩き進むことさえ困難になると思われます」とガイドさん。
自由体験エリアでもさまざまな体験が
段ボールベットや紙の間仕切りで「避難所体験」
避難所で用いられるダンボールで作成したベッドや避難所用間仕切りシステムが設置されています。災害などで場合によっては何カ月も避難所での生活を強いられることも。避難所のプライバシーを守って、簡単に設置できる「避難所用・紙の間仕切りシステム」は、世界的な建築家として知られる慶応義塾大学環境情報学部教授の坂茂(ばん・しげる)さんが開発されたもので、実際に熊本地震でも使われました。
心肺蘇生を体験!!!「心肺蘇生体験コーナー」
避難行動を空間で模擬体験ができる災害体験VRコーナー
HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着して、津波が迫る街、土砂が家に流れ込む様子など、日常が一瞬で破壊される「もしもの瞬間」を体験することができます。
<体験後記>
人の生存率が急激に下がるのは3日と言われています。その3日までに国や自治体の支援が届かないのがほとんど・まずは自分の身を守る「自助」、次に周りの人を助け合う「共助」。この「自助」「共助」に必要な知識や情報を体験することができました。いつどこで起きるかわからない災害、その生死を分けるのは私たち一人一人の判断と行動かもしれません。神奈川県総合防災センターは災害について学べる希少な施設。一度は足を運び災害を体験してみてください。
<体験時の注意>
激しい揺れや強風が体験できる防災情報・体験フロアのコーナーでは、運動靴などの動きやすい靴や服装で利用を
<予約>予約不要(ただし、10人以上は電話予約が必要です。詳しくは、神奈川県総合防災センターHPで確認を)
▼神奈川県総合防災センターHP
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/zn2/bousaicenter/homepage.html
「もしも」に備える!防災特集~災害を知って学んで備えよう~ 「備蓄」をテーマに、いざ災害が“自分ごと”になったとき、慌てず行動できるよう、知っておきたい情報を紹介しています。
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神奈川県総合防災センター |
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神奈川県厚木市下津古久280Googlemap 9:00~17:00 |
公開日2024/09/29