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春を見つけにお出かけしよう!

花の香りがただよい、日増しに春の訪れを感じられるようになりました。季節の移り変わりを感じながら、地元でお出かけしませんか。奥ゆかしくも華やかな椿や雛(ひな)人形、江の島流鏑馬や武者行列をはじめとしたイベント盛りだくさんの春まつりを、紙面情報よりもボリュームアップして紹介します。

①茅ヶ崎/250品種以上の椿が咲き誇る「氷室椿庭園」
②鎌倉/鎌倉国宝館 特別展「雛人形」~目出度い 愛でたい ひなまつり~・3/16(日)まで
③藤沢/第42回 湘南江の島まつり 3/8(土)・9(日)

①茅ヶ崎/250品種以上の椿が咲き誇る「氷室椿庭園」 見ごろは3月下旬まで

春を見つけにお出かけしよう!

三井不動産の元副社長で、植物の愛好家だった氷室夫妻が所有していた庭園を、遺族が茅ヶ崎市に寄付したことで1991年に開園した「氷室椿庭園」。2月末~3月下旬が見ごろです。
初春の訪れを合図に、約250種以上の椿が本格的な春に向けてリレーするように開花します。中でも氷室夫妻の苗字を冠にした「氷室雪月花」(画像)は、白や淡桃色の地に紅色の絞りが入った美しい品種です。

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氷室雪月花
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さまざまな色や品種の椿が順次開花していきます

氷室椿庭園内にある「旧氷室家住宅主屋」は、国の登録有形文化財に登録された木造二階建ての建物です。昭和10年に建築され、西側は板敷の洋室を中心とした開放的な造りで、東側は床の間を配した和室や緩やかな勾配の軒などが特徴的。洋室と和室の間には段差を利用した通気口が設けられ、通風に配慮した工夫が見られます。現在も潮風感じる閑静な住宅街で、当時の別荘地の面影を残しています。

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旧氷室家住宅主屋
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椿が咲き乱れる庭園

<茅ヶ崎市公園緑地課 担当者より>
今年は氷室氏が作出した椿40種がナショナルコレクション(日本植物園協会)に認定されて、初めての開花シーズンになります。ナショナルコレクション以外にも、たくさんの在来種・氷室氏が作出した椿がありますので、ぜひ自分好みの椿を見つけてください。

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氷室椿庭園 椿マップ
※茅ヶ崎市HPより

②鎌倉/鎌倉国宝館 特別展「雛人形」~目出度い 愛でたい ひなまつり~・3/16(日)まで

「雛人形」~目出度い 愛でたい ひなまつり~と題し、今年も「鎌倉国宝館」で桃の節句に合わせた特別展を開催しています。平安時代にまで起源がさかのぼるといわれる「雛(ひな)祭り」は、江戸時代に入ってから年中行事として定着。さまざまな人形や調度品が作られるようになりました。
本展では、江戸時代の雛人形を中心に、能面のような顔立ちの享保雛をはじめ、古今雛や立雛など、多様な形式の雛人形が展示されています。

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さらに御殿飾りや雛段飾り、種類豊富な雛道具も見どころのひとつ。特にガラスや陶器などのほか、蒔絵で精巧に細工されたミニチュアの調度品類は見逃せません。子供たちの健やかな成長に願いを込めた、優美でかわいらしい雛人形や見事な調度品のかずかずをじっくりと見比べて。

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雛段飾り(鎌倉国宝館所蔵・阿部家旧蔵
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享保雛(鎌倉国宝館所蔵・河内家旧蔵
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特別展「雛人形」~目出度い 愛でたい ひなまつり~
チラシ裏面
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鎌倉国宝館外観

③藤沢/第42回 湘南江の島まつり 3/8(土)・9(日)

春を見つけにお出かけしよう!

湘南に春の訪れを告げる恒例のイベント。3月8日(土)は流鏑馬・武者行列、9日(日)は稚児行列・貝供養神事・稚貝の放流のほか、テレビで人気のお笑い芸人や藤沢を拠点に活動する太鼓集団「ふじ」のステージも。ほかにも片瀬こま・大山こま、浮世絵すり、忍者、大道芸など、さまざまな体験会が両日通じて開催されます。

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昨年の稚児装束に身を包んだお稚児さんによる、稚児行列・貝供養神事、稚貝の放流の様子

※江の島武者行列では、源頼朝や重臣に扮した武者が、江の島の弁財天仲見世通りを練り歩き、江島神社で戦勝祈願を行います(行列では馬は登場しません)。

公開日2025/02/26

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