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2024新年特集/編集部厳選・今年の初詣はパワーをくれる湘南の寺社仏閣へ

2024年は「願掛け」に合った寺社仏閣でご利益にあずかろう

寺社仏閣によって、祀(まつ)られている御祭神はさまざま。2024年は願掛けの内容に合った寺社仏閣で参拝してはいかが?
編集部が厳選した湘南のパワーをくれる寺社仏閣8選を御朱印とお守りと共に紹介します。

大塔宮 鎌倉宮

2024新年特集/編集部厳選・今年の初詣はパワーをくれる湘南の寺社仏閣へ
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全て手書きが鎌倉宮の御朱印の特徴。書置きのコピー朱印はありません。好みの手すき和紙を選ぶと、達筆な宮司さんがその場で書いてくれます(初穂料:600円)

「鎌倉宮(かまくらぐう)」は、神奈川県鎌倉市にある神社です。別名を「大塔宮(おおとうのみや)」といい、御祭神は後醍醐天皇の皇子、護良親王(もりながしんのう)。明治天皇により創建された旧官幣中社で紅白の大鳥居が目印です。厄除けや病気平癒、心身安泰、家内安全にご利益があるとされています。
 新春恒例行事として、元日は歳旦祭、二日は御神楽始式(雅楽と宮司による人長舞)、三日は元始祭(獅子舞奉納)が。三が日を通じて鎌倉宮の小岩裕一宮司による「正式参拝と宮司講話」も行われます。
また、近年では毎年10月初旬に「鎌倉薪能(たきぎのう)」が境内で行われています。

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厄割石(初穂料:1枚200円)。大鳥居のすぐそばある「盃割り舎」。200円を納めて盃を持ち、ふーっと息を吹きかけて盃に自分の「厄(悪いもの)」を移し、「厄割り石」と呼ばれる大石に投げつけて割ります
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獅子頭守(初穂料:大2500円、中1500円、小1200円)。御祭神護良親王が、ご自分の兜の中に入れて出陣したという由緒があり、鎌倉宮で一番人気のある御守りです。獅子頭守は邪気払いのほか、幸運招福のご利益もあるとされ、玄関に置くと悪い気を祓い、福を招くそう。車に置くと身代わりとなって大難を小難に、小難を無難にしてくれるそうです
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手水舎の傍らにある亀若丸。健康と長寿を願って撫でて、折鶴を1つ持ち帰ると、「鶴」と「亀」がそろって健康が成就するというご利益が得られるそう

真言宗大覚寺派 龍護山医王院 満福(まんぷく)寺

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ご本尊の薬師如来様のお守り (初穂料:700円)。病気平癒、身体健全、医薬ご利益があるお守りです
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源義経追悼記念御朱印(初穂料:1000円)

今年4月に開催された「義経まつり」の時期に合わせ制作された御朱印。現在は時期を問わず配布されています。「義経まつりは、兄頼朝の怒りを買い、奥州平泉で不遇の死を遂げた源義経を偲ぶ祭りです。コロナで数年間義経まつりが開催されなかったので、何か違った形で追悼できないかと思い、煌びやかな見開きの御朱印を作成しました」と満福寺の住職。

天平16(744)年、行基が開いた「満福寺」は、源義経ゆかりの寺として有名です。讒言(ざんげん……他人をおとしいれるため、ありもしない事を目上の人に告げること)を受けた義経が、兄の頼朝との和解のため、鎌倉に入る前に一時宿所とし、兄への手紙「腰越状」の下書きをしたためたといわれています。満福寺が相模国腰越にあったため、その手紙は「腰越状」と呼ばれています。義経がここを宿としたというのは、腰越が源氏と関わり深い地であったことを示しています。
満福寺には、弁慶の腰掛石、弁慶の手玉石、「腰越状」を書く時に墨を摺る水を汲んだ硯の池、弁慶手沢の椀、錫杖などなど……そのゆかりのものがたくさん残されています。

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弁慶の腰掛石
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大みそかの23:30からと元日0:30からは、本堂で住職が護摩炊きを、副住職が鐘つきを行います。
護摩札(左が初穂料:1000円、右が初穂料:3000円)。名前とご祈願(家内安全、交通安全、学業成就、商売繁盛、無病息災など)を書いてもらって納めます

本堂に上がると鎌倉彫の技法をとりいれた漆画の襖絵で彩られています。「義経と静」の別れの場面など、義経の生涯の有名な場面を描いた32面の襖絵です(本堂拝観料は大人200円)

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鎌倉彫を取り入れた襖絵
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義経の生涯を描いた襖絵
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義経と弁慶像
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本堂の中には、「腰越状」の下書きが展示されています

江島神社

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朱の鳥居と瑞心門
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辺津宮
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辰歳のお正月らしい「龍」をデザインした切り絵の御朱印。切り絵本体に色付き台紙を重ねることで鮮やかな御朱印となっています(初穂料1500円)
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清らかな鈴の音で心身健全を願う龍神鈴守。初穂料:1200円

辺津宮、中津宮、奥津宮からなる「江島神社」の御祭神には、3柱の女神様がまつられています。また「江島弁財天」は、商売繁盛や財宝を招き、芸道上達の功徳を持ち「日本三大弁財天」の一つとしても有名です。五頭龍を神使に、天女との恋伝説から良縁スポットとしても知られ、島内で神前結婚式を挙げるカップルも。観光協会が管理する「龍恋の鐘」には永久の愛を願った南京錠が掛けられています。
ちなみに約1500年前から夫婦神としてまつられている江島神社(弁財天)と龍口明神社(五頭流:鎌倉市腰越1548-4)の両社を参拝すると縁が結ばれるといわれています。

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奥津宮:三神体でなる「江島神社」。参拝順は問いませんが、三社全ての参拝が大切だそう
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辺津宮の境内の八角のお堂・奉安殿(ほうあんでん)

奉安殿には、八臂弁財天(はっぴべんざいてん)と、琵琶を携えた裸形の妙音弁財天(みょうおんべんざいてん)が安置されています。 江戸時代には、この江島弁財天への信仰が集まり、江の島詣の人々で大変な賑わいを見せたそうです。

相州藤沢 白旗(しらはた)神社

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古くから藤沢の地に鎮座する古社で、相模國一之宮寒川神社で有名な寒川比古命と、歴史上のヒーロー・源義経公をお祀りしている白旗神社。寒川比古命は厄除け・方位除けの神様として知られます。また武芸、芸能、学問に優れ、才気あふれる源義経公は、学業成就、社運隆昌などのご神徳があります。
伝説によると、奥州平泉の衣川館で自刃した義経の首は、腰越の浜で首実検が行われ、その後捨てられた首は、潮にのって境川を上り、白旗神社近くに流れ着き、里人に洗い清められ葬られたと伝えられています。

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職業無事安全お守りには、消防士お守り・警察官お守り・医療従事者お守り(初穂料:1000円)などがあり、自身がその職業である人はもちろん、その職を目指している人なども多く参拝に訪れるといいます
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御朱印
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義経公鎮霊碑:6月13日の義経公の首実検のあった日には、源義経公鎮霊祭が執り行われます
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境内にある義経公と弁慶の銅像

境内には、悠久の歴史を感じる史跡が多く、四季を感じられる緑豊かな自然もあります。特に境内にある「弁慶の力石」は病気・怪我平癒にご利益があり、一年の健康を願う人々が訪れます。この石に触れると健康になり病気をしないと言われています。
亀の甲羅に似ている石は、その昔、茶店で一服した農家や町内の若者たちが持ち上げて力比べをしたそうです。

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「弁慶力石守」本殿参拝前に弁慶力石守を受け取り、石型内符を境内にある弁慶石に置いて、霊気を頂いてからお守り袋へ入れると、病気平癒、身体健全にご利益があるとされています

相模國土甘(とかみ)郷総社 皇大神宮

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皇大神宮の主祭神は「天照皇大神(あまてらすおおかみ)」。お伊勢さまの御分社である「皇大神宮」は、お神明様や、烏森の神社として親しまれ、新年には家内安全祈願や厄除け祈願の人たちでにぎわいます。大晦日から新年5日ごろまでは夕刻から朝方にかけて境内の参道に奉納提灯が献燈され、幽玄な雰囲気になります。
 約3300坪の境内には、樹齢約700年ともいわれる「椨(たぶ)」の木をはじめ樫、椎、欅などの木々が鬱蒼と繁り、その昔、烏が群生していたことから通称「烏森神社」とも呼ばれます。藤沢エリアのパワースポットとしても有名で、境内の御神木などからパワーをいただきに訪れる人も多いそう。高さ約10mの「大鳥居」は藤沢市内随一の規模を誇っています。

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古くから伝わり一番人気のある御守「開運健康守」(初穂料:1000円)
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皇大神宮の御朱印(初穂料:500円)

「皇大神宮」の境内には9社の末社が祀られていて、願いごとに合わせて参拝します。参道から、正面の皇大神宮御社殿をお参りしたのちに末社をお参りされるのが正しい参拝の仕方だそう。

<9社の末社とご利益>
1 豊受ノ宮(豊宇氣毘売神)……衣食住の守護神、家内安全、身体健全
2 恵比須ノ宮(八重事代主神・大国主神)……家内安全、商売繁昌、海上安全、大漁成就
3 山王社(大山祇神)……山々を司る神、安全、病気平癒、身体健全
4 豊受稲荷神社(宇迦之御魂神)……衣食住の守護神、商売繁昌、家内安全
5 稲荷神社(宇迦之御魂神)……商売繁昌、家内安全
6 石ノ神社(経津主神・武甕槌神)……武徳の高い神、必勝、出世開運、厄災消除
7 伊勢ノ宮(伊弉諾尊・伊弉冉命)……縁結び、夫婦和合、安産、繁栄
(合祀)御嶽神社(國常立尊・國狭槌尊・豊斟渟尊)……家内安全、子宝
秋葉神社(火産霊神)……火を司る神、防火・防災、家内安全
8 石楯尾神社(石楯尾神・八幡大神・春日大神)……武運、必勝、難局打開、商売繁盛
9 厳島神社(市杵島姫命)……商売繁昌、縁結、財運向上

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左)豊受ノ宮、右)恵比寿ノ宮
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左)山王社、右)豊受稲荷神社

湘南のお稲荷さん 鵠沼伏見稲荷神社

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朱色大きな鳥居が目印で「湘南のお稲荷さん」として、商売繁盛祈願で多くの人が訪れる「鵠沼伏見稲荷神社」。昭和18年(1943)、京都市伏見区の旧官幣大社伏見稲荷の御分霊を勧請して創建されました。
境内の井戸から湧き出る「鵠沼和貴水(わきみず)」は、御神水としてあがめられています。ミネラル分が豊富な自然水で、外国人観光客もガイドブック片手に訪れています。
拝殿左側には奥宮に続く赤い鳥居の回廊が続くさまもこの神社ならではです。

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達筆な宮司による手書きの御朱印
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お願いがかなう御守。身に付けていると「願いが叶う」と評判だそう
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「鵠沼和貴水」は、お茶やコーヒーに、そして水割りにも最高なのだとか
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この日は外国人が御神水を汲んでいました
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奥宮へ続く赤い鳥居
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稲荷社(奥宮)。狐の像が鎮座しています

第六天神社

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茅ヶ崎市の国道一号線沿い、十間坂(じゅっけんざか)にある「第六天神社」。天神七代神々のうち、第六代の神を祀る全国でも稀有な神社で、強靭な霊力に信長は信奉し、秀吉は恐れていたそう。年越しの午前零時に鳴り響く大太鼓の音で初詣が始まります。
神社の裏手にある樹齢200余年の御神木である黒松は、パワースポットとして有名で、日本各地から訪れる人もいるそうです。

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左)花の模様がかれんな御朱印(初穂料:300円)、右)正月限定の御朱印(初穂料:500円)
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学業成就守(初穂料:500円)黒・桃色・水色の3色があります
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ご神木である黒松の御守(初穂料:500円)。運気、体力、気力、精気が養えるそう。右はパワースポットの黒松

かつて茅ヶ崎沖に出漁した際、黒松が自船や漁場の位置確認の道標として利用されていたといいます。昭和二十年代に落雷により折損したそうですが、その身をもって落雷から御社殿を守ったと言われています。触れることもできますので、『第六天さんの黒松』から霊験あらたかなパワーをいただこう!

湘南茅ヶ崎鎮守 鶴嶺八幡宮

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参道は史跡に、松並木は天然記念物に指定されている「鶴嶺八幡宮」。国道一号線沿いの鳥居から、松並木の参道を歩くこと800m。社殿脇の大イチョウは圧巻です。相模国茅ヶ崎の総社として平安時代より八幡信仰の本地となっている総鎮守で、家庭円満や開運厄除、子孫繁栄等の御利益があるとして古くより信仰されています。御祭神は應神天皇、仁徳天皇、佐塚大神、菅原道真。
境内末社「湘南淡嶋神社 御祭神・少彦名命」は医薬の神ともいわれ、癌封じや病気平癒の御利益が得られるとされ、傍らには、諸病難病を封じる「癌(がん)封じ石」があり、全国各地から参拝者が訪れています。兄弟石がある神明大神宮(茅ヶ崎市円蔵2282)でも祈願すると、病を封じる力が増すと言われています。

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2024年新年の御朱印(初穂料:1000円)金(龍)銀(鳳凰)いずれも数量限定
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龍神守(初穂料:800円)。龍神は金運向上や病気回復などにご利益があるそう。神池に鎮座する「懐嶋弁財天」を参拝するとさらにご利益が上昇するかもしれません。右はペットのお守り
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淡嶋神社の傍らにある「がん封じの石」。「祓(はら)え給へ、清(きよ)め給へ」と3回唱え、石と患部やお守りを交互にさすって
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ご神木「槙」。龍が頭をもたげたように見えることから「昇龍(のぼりりゅう)」として親しまれています

公開日2023/12/14

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