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国内縫製にこだわる“鎌倉シャツ” 農業の課題解決を視野に綿花の栽培開始

国内縫製にこだわる“鎌倉シャツ” 農業の課題解決を視野に綿花の栽培開始

《繊維業界の国内自給率アップを目指し、寒川町でコットン栽培が本格稼働》

5月21日(水)、神奈川県寒川町で「コットン苗植え祭2025」が開催されました(主催/メーカーズシャツ鎌倉)。
上質な素材と技術力の高い国内縫製で、優れた着心地とデザイン性を兼ね備えるシャツを作る「メーカーズシャツ鎌倉」(通称・鎌倉シャツ)。地元鎌倉を拠点に、唯一無二のシャツ作りを目指す同社は、〝地域との繋(つな)がり〟〝自然物への感謝〟〝環境への配慮〟をテーマに、幅広い活動を展開しています。

収穫から約1年をかけ製品化。ドレスシャツとして来秋店頭に

その一環として取り組んでいるのが、栽培から縫製まで国内で完結する「オール メイド イン ジャパン」のシャツづくりです。綿の宝石と呼ばれる希少なコットン「超長綿」(〝しまなみコットン〟と命名)の栽培を、愛媛県今治市で2023年、試験的に行ったことからスタートしたこの取り組み。収穫された「しまなみコットン」は、高級シャツに生まれ変わり、昨年秋から販売されています。

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2023年に収穫したコットンで制作された「しまなみコットンシャツ(1万3200円)」。なめらかな肌触りで着心地抜群。

寒川東中学校や寒川町役場スタッフと行った「コットン苗植え祭2025」

地元、神奈川県寒川町では、昨年4月に初めてコットン栽培を開始し昨秋収穫。今回の苗植え祭は2回目の開催です。

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総勢150人で開催された「コットン苗植え祭2025」。寒川東中学校の1年生、寒川町長、寒川町役場スタッフなどが超長綿の苗1000株を植栽しました。メーカーズシャツ鎌倉の活動は、愛媛県、滋賀県など全国5県でも行われています
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スタッフからコットンの苗を受け取る中学生

「綿花栽培を通じて、製造過程を知り、環境問題やモノづくりの理解を深めてもらうため、地域の学校での教育にも力を入れています」とスタッフ。生徒たちは、これから約1年をかけて、冬の収穫までを体験します。

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「しまなみコットンプロジェクト」の発足の背景には「綿花を栽培する」だけでなく、耕作放棄地問題、繊維業界における国内自給率アップという課題解決を目指すねらいがあったそう
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寒川町での「コットン苗植え祭 2025」での記念撮影
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 今年栽培されるコットンは2026年秋頃、ドレスシャツとして本店店舗もしくは、鎌倉シャツHPで販売されます。

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公開日2025/06/27

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