編集部が行く!《防災》 段ボールトイレを作ろう
今年、元日に発生した能登半島地震では、あらゆる場所でトイレをめぐる切実な問題が浮き彫りになりました。大きな地震が起きると、排せつ物は“流せない”(下記で解説)ので、固める凝固剤を使いますが、限りある凝固剤を“数人で使う”ため、衛生面や匂いが気になり、トイレに行かなくて済むように水をあまり飲まないようにする人が続出して体調を崩す人も多かったとか。
今回は「もしも」のときに備え、一家に一台、段ボール製の簡易トイレの常備を提唱している「女性防災クラブ平塚パワーズ」さんのご協力で、紙上で段ボールトイレづくりをご紹介します。
今年の3月11日は、東日本大震災発生から13年目。この機会に、今できる防災準備を考えてみませんか。
いざ!というときのために、一家に1台“段ボールトイレ”を常備しよう
制作時間約70分(目安)
<準備するもの>
①便座用段ボール(玉ねぎ20g入り箱など大きなもの)1箱
②排泄物を受け止める段ボール(2ℓペットボトル6本入り程度のもの)1箱
③、①と②のすき間を埋める段ボール板
④布ガムテープ、カッターナイフ、ハサミ
⑤色付きポリ袋90ℓ1枚と45ℓ1枚(段ボールトイレ保護用)、スーパーバック大(排せつ用)1枚
⑥新聞紙(吸水用)、ペット用砂(消臭用)
※使う際は大型のポリ袋(75リットル程度)を全体にかぶせて保護した上で、中型のポリ袋(45リットル程度)を中央の穴に重ね排せつ物を受け止め、使用後に交換します。中に紙おむつや生理用ナプキン、裂いた新聞紙などを入れ、水分を吸収させると処理が楽。ペット用の砂を入れると防臭にもなります。
詳しいつくり方は平塚パワーズのブログ内でも紹介しています
http://hiratsukapawazu.livedoor.blog/archives/1747091.html
<取材協力>女性防災クラブ平塚パワーズ | |
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平成7年の阪神淡路大震災を契機に、有志の女性約30名で立ち上げられたボランティア団体。活動場所は平塚市内にとどまらず、神奈川県内外でさまざまな防災啓発を行っています。 |
入会希望の人は
平塚市民活動センター 0463-31-7571(9:00~22:00)
https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/bosai/page-c_02957.html
公開日2024/02/21