湘南・鎌倉エリアのフリーペーパー
地元・おでかけ情報を発信する生活情報紙

リアン編集部が行く!“病院編” 「園芸療法」に取り組む 横浜なみきリハビリテーション病院

編集部が気になる場所に出かけ、新しい情報を紹介する「編集部が行く!」。

今注目されている「園芸療法」を積極的に取り入れる、横浜市金沢区の横浜なみきリハビリテーション病院に伺い、作業療法士の渡瀬さんに話を聞きました。

リアン編集部が行く!“病院編” 「園芸療法」に取り組む 横浜なみきリハビリテーション病院

作業に夢中になることが苦痛や不安の解消に

緑あふれる広大な小学校跡地に新築移転し、昨年10周年を迎えた「横浜なみきリハビリテーション病院」。

地域に根ざした病院運営と、葉山を中心に「人」と「植物」をつなぐ活動を行う「(一社)はっぷ」の協力のもと、今注目の「園芸療法」を取り入れたリハビリを行っています。園芸療法を実施する「園芸スペース」は、果樹やハーブ、野菜や花などのエリアに分かれ、四季の移ろいを感じられるように。

「患者さんの状態や能力によって異なりますが、植物を育てるだけでなく、産物を収穫したり飾ったり、調理して食べたりします。園芸療法のメリットは、人によっての好みの差が少ない、緊張感を与えない、植物が育つ環境には自然の温かみがあり、人を和やかにさせるなどが挙げられます」(渡瀬さん)。

日常生活に“なじみ”のある園芸活動は、作業の活動の意味や目的が明確なので、条件通りに育てる作業に夢中になれ、苦痛や不安を忘れることができるそう。
神奈川県では、園芸療法ボランティア育成も支援しています。

【豆知識 園芸療法って?】
植物の世話をして成長を助けることで、「自分で育てている」という自尊心や充実感が生まれ、「開花」や「成長」への期待感や達成感、満足感など、心にさまざまなプラス感情をもたらします。五感を刺激し、季節感が覚醒、コミュニケーション力が活性化するといわれる療法です。

取材協力 横浜なみきリハビリテーション病院

記事画像
リハビリ専門病院は、患者さんがスムーズに在宅に戻れるようにするのが大きな目的です。作業にも生き生きと取り組める園芸療法は、日常生活に自然と移行できる理想的な療法ではないでしょうか。
作業療法士渡瀬広之さん
記事画像
院内の「園芸スペース」

公開日2023/03/26

関連記事