湘南ゆかりの伝統芸能にふれて、学んで、習得して
湘南にゆかりある伝統芸能はさまざまありますが、その魅力に出逢った人が、後世に受け継ぎ広めています。“やりたい”という想いがあれば、何歳からでもはじめ時。心地よい秋風に背中を押されて、今こそチャレンジしてみませんか。
“武家の古都”鎌倉で伝統ある弓馬礼法を継承
大日本弓馬会・武田流
鶴岡八幡宮での「鎌倉まつり」をはじめ、明治神宮(東京)や上賀茂神社(京都)などで、大日本弓馬会とともに、流鏑馬(やぶさめ)や笠懸を神事として奉納する「弓馬軍礼故実(きゅうばぐんれいこじつ)武田流」。
流鏑馬の聖地ともいえる“武家の古都”鎌倉から、日本弓馬術を代表する流鏑馬の故実を継承して魅力を発信しています。
「神事として800年前から受け継がれる“流鏑馬”の伝統を守る気概を持って修業の道に入り、高みを目指す方を募集しています」と流鏑馬鎌倉教場長の瀬端祐也(せばた・ゆうや)さん。
門下生に流鏑馬の魅力を聞きました
習うなら
入門後は下積みを経て、射手になれるまでは4~5年は必要です。その後も修業を重ね、常に高みを目指す努力も不可欠。入門には審査がありますが、老若男女だれでも入門できます。
■対象 小学4年生~大人
■入門 鎌倉市梶原で行う通常稽古を3回以上、見学の上、審査での合格が条件になります(稽古日は毎週日曜)
■問い合わせ・申し込み http://yabusame.or.jp/learn/で必要事項を確認の上、メールで見学申し込みを
公益社団法人 大日本弓馬会 |
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鎌倉市御成町20-43Googlemap 0467-24-3600 http://www.yabusame.or.jp/ |
能楽師が直伝!体験すれば楽しさ倍増
鎌倉能舞台
日本を代表とする舞台芸術として室町時代から650年以上、途絶えることなく演じられてきた能や狂言。
これら“能楽”を広く普及させるため創設された「鎌倉能舞台」では、実際の演目を題材に能の謡(うたい)や仕舞(しまい)をレクチャーする「入門クラス」を開講しています。
「2001 年にユネスコの世界無形文化遺産となった能楽。今まで鑑賞したことがないという方も、ぜひご参加を。
“謡と仕舞”を実際に体験すれば、能楽の鑑賞がより楽しいものになります」と鎌倉能舞台三代目の中森健之介さん。
このほか、年に数回「能を知る会®」と題して、能の公演時に日本語と英語の現代語訳を映し出すなど、能楽文化の裾野を広げています。
《学ぶなら》
鎌倉能舞台三代目で、能楽師の中森健之介さんが講師。演目「鶴亀」を題材に、能の謡本(うたいぼん)を見ながら声に出す①「謡(うたい)」と、舞台の上で足袋を履いて舞う②「仕舞(しまい)」を初心者向けに体験教室として指導しています
■会場 鎌倉能舞台(鎌倉市長谷3-5-13)
■対象 子ども(10歳前後)~大人
■料金 3カ月(①②いずれか各6回/1回1時間)
2万1000円+テキスト代
■日時 最少開講人数(3人)が集まり次第、
開催日時を決定
公益財団法人 鎌倉能舞台 |
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鎌倉市長谷3丁目5−13Googlemap 0467-22-5557 http://www.nohbutai.com |
物を大切にする漁師町で生まれた“湘南最強”の喧嘩こま
片瀬こま保存会
湘南地域の漁業者が昭和初期頃に手作りしたのが発祥とされ、“湘南最強”とも称される藤沢市片瀬地区に伝わる「片瀬こま」。
硬く、ずっしりと重量感があり、相手のこまを弾き飛ばす様子から“喧嘩こま”とも呼ばれています。
「競技として楽しむ片瀬こまは、敵のこまに当てて飛ばしたり、紐(ひも)で自分のこまをはたいて回転速度を上げたり、技術や戦略も必要になります」と片瀬こま保存会事務局長の杉下由輝(すぎした・ゆうき)さん。
ふれてみるなら
地域の文化祭「片瀬地区ふれあいまつり」
で、無料体験会を実施します。大会当日、30秒
以上回せたら「免許皆伝バッジ」(右)をプレゼント
■日時 10/22(土)10:00~12:00
■会場 片瀬市民センター(藤沢市片瀬3-9-6)
■参加方法 申し込み不要。直接手ぶらで会場へ
片瀬こま保存会事務局 |
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藤沢市片瀬3丁目9−6Googlemap 0466-27-2711 https://katasekoma.wixsite.com/main |
公開日2022/09/30