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蛇パワーで2025年の運を先取り!湘南周辺の巳年パワースポット3選


《成長と改革の“巳年”。今年こそ新しいことに挑戦を!》

①片瀬江ノ島駅/八臂(はっぴ)弁財天・妙音(みょうおん)弁財天/(江島神社)
②秦野駅/龍蛇神(りゅうじゃしん)の社/出雲大社相模分祠
③鎌倉駅/蛇苦止堂(じゃくしどう)/(妙本寺)

■巳年とは
2025年は「巳年(みどし)」で、十干十二支では「乙巳(きのとみ)」の年にあたります。十二支の「巳」は、動物の「蛇」を指し、インドや中国では古くから、金運開運、豊穣をもたらす縁起の良い生き物として神聖視されているとか。蛇は脱皮を繰り返し成長することから、再生や復活のシンボルで、生命力、不老不死、無限、繁栄を象徴する動物とされています。そのことから巳年は「成長や変革の年」とされ、努力を重ねてきたことが実を結ぶ年なんだそうです。
また「蛇」は弁財天の使者で、中でも白蛇は弁財天の化身ともいわれており、巳年はご利益を求めて弁財天への参拝者も増えるそうです。
みなさんも、2025年は新しいことに挑戦したり変化に対して積極的に取り組んでみませんか。Lienでは、編集スタッフがおススメする巳年ご利益スポット3選を紹介します。

①片瀬江ノ島駅/江島神社

<日本三大弁財天・江島神社とは?>
ご祭神は、三姉妹の女神様奥津宮の多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)、中津宮の市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)、辺津宮の田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)この三女神を江島大神と称しています。
世にいわれる「日本三大弁財天」とは、安芸の宮島、近江の竹生島、江の島の弁財天のことで、江島神社・辺津宮境内の八角のお堂・奉安殿(ほうあんでん)には、八臂弁財天(はっぴべんざいてん)と、 有名な裸弁財天・妙音弁財天(みょうおんべんざいてん)が安置されています。

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2体の弁財天が安置されている奉安殿

<蛇は弁財天の使者であり、白蛇は弁財天の化身>
日本では、蛇は仏教の守護神である「弁財天」の使者とされており、白蛇は弁財天の化身とも言われています。弁財天さまの遣いである巳(へび)が願いを聞き、それを弁財天さまに伝えてくれるそうです。

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左/江島神社で扱っている、弁財天の金運御守には金の蛇が(800円)。
右/弁財天の化身といわれる白蛇の御守「白龍守800円」

■江島神社へのアクセス
朱の鳥居→奉安殿(ほうあんでん)

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左/江の島に渡り、賑やかな参道を通り抜けると見えてくるのが、鮮やかな朱の鳥居です。
右/奉安殿(ほうあんでん)には、2体の弁財天が安置されています。弁財天は、水の神様として七福神の一人としても知られています

辺津宮→中津宮→奥津宮

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辺津宮
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中津宮
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奥津宮

三つのお宮(奥津宮、中津宮、辺津宮)には、三姉妹の女神様が祀られ、奥津宮には一番上の姉神の、多紀理比賣命たぎりひめのみことが祀られています。江島神社では、3つのお宮を参拝するのがよしとされています。

島の中腹から頂上の先にある江島神社には、石段を登っていきますが、屋外エスカレーター「江の島エスカー」が運航して、頂上まで5分で行くことができます。

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江の島エスカー(大人360円)

②秦野駅/龍蛇神(りゅうじゃしん)の社/出雲大社相模分祠

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出雲大社相模原分祠
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龍蛇神の社

境内の「千年の杜」には、出雲大社相模分祠の守護神として「龍蛇神」がお祀りされています。
龍蛇神とは大国主大神さまの御仕神で、「縁結びの神」「幸福を授ける神」として慕われています。また、神々が集う出雲の地に全国の神々をご案内・船頭する神様が龍蛇神様だそう。

社の前には湧水「ゆずりの水」が溢れ、夏にはホタルの飛び交う幻想的な鎮守の杜になります。

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千年の杜入口
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千年の杜は、平成19年6月3日に約1700人の手によって植樹された「ふるさとの木によるふるさとの森」

この湧き水は環境省指定の全国名水百選にも選定されていて、県内外から湧き水を求めてたくさんの人たちが訪れるそう。
7月の上旬に開催されるほおずき市や、正月三が日の期間中は、御社殿の中に鎮座されている龍蛇神様を直接拝める特別拝観が行われます。

<ちょっとブレイク>
境内には、野点抹茶処「しぼく庵」があり、抹茶とお菓子のセット(500円)が楽しめます。

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③鎌倉駅/蛇苦止明神(じゃくしみょうじん/妙本寺)

蛇苦止堂(じゃくしどう)は比企谷妙本寺の守り神(鎮守)蛇苦止明神(じゃくしみょうじん)を祀るお堂です。法華経を進行する人や、参拝に訪れる人たちの願いを聞き届けてくれ、守ってくれる明神として崇拝されています。

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毎年1月2日と、5月1日、9月1日には例大祭が催され、毎月1日(午後2時~)には、蛇苦止堂の開運祈祷会が行われます。蛇苦止明神は、豪雨を降らせた故事があることから、農家を営む人々からは「雨ふらし」、蛇神で日蓮聖人ゆかりの曼荼羅図(寺宝)を守護した功績から蓄財の利益もあるとされているそうです。

<妙本寺・蛇苦止明神(じゃくしみょうじん)の由来>
日蓮聖人を開山に仰ぐ、日蓮宗最古の寺院「妙本寺」。開基は、比企能員(ひきよしかず)の末子で、順徳天皇に仕えた儒学者比企大学三郎能本です。

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妙本寺

比企能員の娘、讃岐局が2代将軍 頼家公の側室となり、一幡(いちまん)之君を授かりましたが、比企一族を最大のライバルだと思っていた北条一族によって、建仁3(1203)年一族郎党は討ち滅ぼされてしまいました(比企の乱)。この時、まだ幼少で京都にいたため生き延びたのが比企大学三郎能本だそう。

この乱から50年後、北条政村の娘が何かに取憑かれて座敷をのたうち回り苦しみ、「北条家に恨みがある。わらわは讃岐局。今は蛇身を受け、比企谷の土中で苦しみを受けている」と言ったことから、讃岐局の弟にあたる比企能本が、日蓮聖人に救いを求め、日蓮聖人は、讃岐局の怨霊を法華経の功徳を以て成仏せしめ、蛇苦止明神と名付けて祀ったことに始まったそうです。

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妙本寺の方丈門を入らず脇の細い道を進んで行き、階段を上った先に蛇苦止堂があります。
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方丈門を右手に見ながら、左奥に見えるのが蛇苦止堂

公開日2024/12/26

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