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8/30~9/5は防災週間 ペットも家族「ペットと一緒の防災対策」

8/30~9/5は防災週間です。愛犬家・愛猫家が多い湘南エリア。今回はエリアにある鎌倉市、藤沢市、茅ヶ崎市の担当者に、行政としてのペット防災の取り組みを聞きました。今年は関東大震災から100年目の年。災害に備えて、大切な家族の一員であるペットの防災についても考えてみませんか。

8/30~9/5は防災週間 ペットも家族「ペットと一緒の防災対策」

鎌倉市の取り組み

鎌倉市民が飼育する犬・猫を対象に、マイクロチップ装着費用の一部を補助する、県内でも珍しい制度を用意。補助金額は、装着費用の30%相当(1頭につき1500円が上限)で、一世帯あたり1年度につきに2頭まで。
なお、災害時の「避難所」(市内の全市立小中学校(25カ所)は、災害時にはペットの受け入れも可能です(条件あり)。今後もさまざまな課題解決に向け、鎌倉市・逗子市・葉山町で活動する「湘南獣医師会」https://shonan-vet.com/と連携して取り組みます。

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1)2021年に開催された「動物フェスティバル神奈川2021in湘南」における市民講座「シニア動物家族のための災害対策」の動画がの視聴できます。

2)災害時のコールセンター
災害発生時に各種問い合わせに対応するコールセンターはこちら
☎0467(23)3000代表

茅ヶ崎市の取り組み

茅ヶ崎寒川獣医師会、茅ヶ崎市保健所、寒川町役場、神奈川県茅ケ崎警察署、神奈川県動物愛護センターで構成される「茅ヶ崎・寒川動物愛護協議会」では、避難所でのペットの受け入れについて記したガイドラインを作成。災害発生時に避難生活ができる市内の「避難所」(32カ所)すべてで、原則ペットの受け入れ可能です。
ただし、ペットの世話は飼い主同士でルールを決め、交代で面倒をみる流れが想定され、人の居住スペースに入ることはできません。詳細は、下記URLから。

▼避難所でのペットの受け入れについて/茅ヶ崎市
https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/kankyo/pet/1003488/1027538.html
・避難所でのペットの受け入れについてのガイドライン
・避難所でのペットの受け入れについて<ハンドブック>/茅ヶ崎・寒川動物愛護協議会発行など
を読むことができます。

藤沢市の取り組み

洪水、崖崩れ、高潮などで開設される指定緊急避難場所。このうち、ペット用スペースがある避難先が合計30カ所ありますが、令和2年新たに「秋葉台文化体育館」(藤沢市遠藤2000-1)をペット同行避難も可能な避難場所として指定。また「ミスターマックス湘南藤沢ショッピングセンター」(藤沢市辻堂新町4-3-5)と「湘南モールフィル」(藤沢市辻堂新町4-1-1)の民間商業施設と車両避難所協定を結んだことから、ペットと同伴避難もできるようになりました(車中のみ。地震災害時は開設しません)。
▼詳しくは、藤沢市HP「ペットの防災について」
https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/seiei/pet_bousai.html
でチェックを。

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藤沢市では2016年に、ペットのしつけ、日頃の健康管理、マイクロチップ、ペット用の避難用品や備蓄品、災害への備えチェックリストなどが網羅された12ページの防災マニュアルを発行しました。Webでも読むことができます。

▼「災害時動物救護マニュアル」~ペット飼い主編~藤沢市
https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/seiei/documents/mamualr3.pdf

愛犬家・愛猫家だからこそ!今から準備したい防災対策

飼い主による自助が基本

ペットの防災に限らず、どのような防災においても自分(家族)の身は自分で守る「自助」を基本に、隣近所やペット仲間と助け合う「共助」や、行政などによる「公助」の支援で被害を最小限に抑えられるよう、体制を整えましょう。

自宅が無事なら在宅避難の選択を

災害発生時に自宅で安全確保ができるなら、ペットにとってもストレスが少ない「在宅避難」の選択を。自宅が住めない状態なら、親族や知人宅にペットを預けるのも方法です。預け先がない場合などは、ペットと飼い主が一緒に避難所まで避難する「同行避難※」を行いましょう。
※「同行避難」とは避難所の同一空間でペットと一緒に居住できることではありません。また、犬・猫・小鳥などの一般的なペット以外の動物は、避難所での受け入れが難しい場合があります。

今からできる災害への備え

1)防災用品としつけ、日頃からの健康管理
避難所でペットの受け入れが可能でも、ペットの世話は飼い主の役目です。防災用品には、ペットフードや水のほか、ケージなども準備を。普段からケージに慣れさせておくことで、避難所での生活もストレスが軽減でき、混合ワクチンの接種やノミダニ予防の健康管理も命を守ることにつながります。また、ペット受け入れ不可の場合も考慮して、別の避難法も考えておきましょう。

□ペットフード・水(7日分) □食器
□キャリーバッグ □リード(伸縮しないもの)
□ペットシーツ □トイレ用品 □処方薬
□タオル・毛布 □お気に入りのおもちゃなど
□飼い主・ペットに関する情報が記載されたもの
※避難所にはペットフードなどの用意がない
場合が多いため、飼い主が責任をもって用意
しましょう。
※参考:環境省「備えよう!いつもいっしょにいたいから」

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2)飼い主とつなぐ、マイクロチップ
大切なペットと離れ離れになったとき、首輪に付けた「迷子札」と体内に埋め込む「マイクロチップ」が手掛かりになってくれます。今年6月から、ブリーダーやペットショップ等で販売される犬や猫は、マイクロチップの装着・登録が義務化されました。現在飼育している犬や猫へは努力義務となっていますが、一部の自治体では、装着費用の一部を補助しています。

参考:神奈川県ペットの災害対策
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/e8z/pettonosaigaitaisaku.html

>>>Lien愛犬部「うちの子会」会員さんの『我が家のペット防災』
はこちら

公開日2023/08/27

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