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Beautyコラム:第10回 肝斑・赤ら顔に対する肌治療

Beautyコラム:第10回  肝斑・赤ら顔に対する肌治療

野﨑ドクターのビューティーコラム第10回 「肝斑(かんぱん)」「赤ら顔」に対する美容医療機器を用いた肌治療

皮膚科専門医、野﨑Dr.によるビューティーコラム。 今回は特に中年の女性に多い皮膚疾患、「肝斑(かんぱん)」「赤ら顔」に対して行う美容医療機器を用いた肌治療について詳しく解説してくれます。

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日本抗加齢医学会専門医でもある野﨑由生(のざき・ゆう)先生

Q:40歳を過ぎ、両頬(ほほ)の淡いシミが目立つようになりました。原因はありますか?

Answer:
頬やおでこ、口の周辺に左右対称で現れる境界が不明瞭な“淡いシミ”は、「肝斑(かんぱん)」の可能性が高いです。ほかにも、加齢によって発症しやすい皮膚疾患はいくつかあり、酒さ(しゅさ)と呼ばれる「赤ら顔」もその一つです。一般的な皮膚科でも診察を行っていますが、美容皮膚科では美容医療機器を使った治療を取り入れるなど、保険枠に限定されないさまざまな治療を用意しています。

女性ホルモンの乱れなどで現れる“肝斑”

まだまだ原因は解明されていない肝斑ですが、考えられる要因として紫外線や女性ホルモンの乱れ、摩擦(まさつ)による刺激などが複雑に絡み合い発症すると考えられています。摩擦の原因には、スキンケアの方法や回数、ファンデーションの塗り方、顔を触るクセなど、無意識に肌への負担を重ねるケースが多くあります。皮膚科や美容皮膚科での治療は保険適用外となることが多く、これら生活習慣改善のための問診とともに、ビタミンCやトラネキサム酸の内服薬、トレチノイン・ハイドロキノンなどの塗り薬などが処方される場合があります。

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写真はイメージ

原因不明の慢性的な炎症が続く“赤ら顔”

鼻から頬を中心に、赤み・ほてり・ヒリヒリなどの刺激感、時にニキビのような発疹を伴う慢性炎症性疾患の赤ら顔。これも原因は解明されていませんが、肌の常在菌や紫外線、外気温など、さまざまな要因が重なって発症すると考えられています。顔面に赤みやニキビのようなブツブツが現れ、悪化すると鼻周辺の皮膚が厚くなり団子鼻のように見えるなど、日常生活に支障をきたすこともあります。ほかの皮膚炎との見分けが難しく、長い間ステロイド製剤を処方されるケースも散見されます。完治が難しいとされていますが、状態に合わせて症状をコントロールするとともに、紫外線対策などで皮膚への刺激を減らすことが大切です。

さまざまな肌トラブルに対応する、美容医療機器「ポテンツァ」

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美容医療機器「ポテンツァ」

当クリニックでは、肝斑・たるみ・ニキビ・毛穴の開きなど、肌トラブルに汎用性の高い美容医療機器「ポテンツァ」(自由診療)を導入しています。極細の針を肌に刺入(しにゅう)して、真皮に高周波を照射。肌に熱を加えることで、ターンオーバーの正常化や、肌のハリに欠かせない“コラーゲン”や“エラスチン”の産生を促し、美肌へ導きます。赤ら顔の原因となる血管の開きや、肝斑の原因となる表皮基底層~真皮浅層のダメージを治療します。治療による赤みや痛みも少なく、施術の翌日からメイク・洗顔ができるのも特徴です。ビタミン剤などの内服薬やメラニンの生成を抑える外用薬を併用することで、より高い効果が期待できます。

※次回は、“老け顔”の印象となる肌のたるみ・毛穴の美肌対策について紹介します。

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CZEN CLINIC(シゼン クリニック)
鎌倉院
院長 野﨑 由生(のざき・ゆう)先生
川崎市生まれ。公立福島県立医科大学を卒業後、大学病院やがんセンターなどで皮膚科専門医として経験を積み、抗加齢医学会専門医としての知識を活かし2023年CZEN CLINIC鎌倉院院長に就任

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公開日2024/03/23

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