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Beautyコラム:第4回-第一章 眉アートメイクについて

皮膚科専門医、野﨑Dr.によるビューティーコラム。第4回は、眉毛の悩みを解消する方法として注目されている「眉アートメイクについて」2回に分けて解説します。

Beautyコラム:第4回-第一章 眉アートメイクについて

野﨑ドクターのビューティーコラム 第4回・一章 眉アートメイクとは?

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日本抗加齢医学会専門医でもある野﨑由生(のざき・ゆう)先生

Q:老若男女問わず人気「汗で落ちないメイク」として注目されている「眉アートメイク」。刺青との違いは?

皮膚の浅い部分に色素を注入する美容医療「アートメイク」

まず「アートメイク」について説明します。「アートメイク」は皮膚の浅い部分に色素を注入して着色していく美容医療施術の1つです。簡単に言うと消えないメイクのこと。「刺青」と比較されがちですが、持続性に大きな違いがあります。皮膚は、①表皮→②真皮→③皮下細胞という順で層になっています。

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※イメージ図

刺青は真皮層と呼ばれる深い部分に色素を入れていくため、半永久的に退色しませんが、アートメイクは、表皮という皮膚の浅い部分に色素を注入して着色していくため、肌のターンオーバー(肌の細胞が一定周期で生まれ変わる代謝)によって1~3年かけて徐々に退色して薄くなっていきます。
アートメイクが可能な主な部位は、眉毛、アイライン、唇、ヘアラインなど。気になる顔の部位をカバーしてくれるものとお考えください。メイクには流行がありますので、半永久的に消えない刺青よりも、数年で消えていく上に、自然な仕上がりが可能なアートメイクを好まれる人が増えてきています。

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アートメイクは医療行為。看護師免許なしでの施術は違法です

昨今、老若男女から注目されているこの施術は医療行為という位置づけです。医師もしくは、医師の管理下で看護師の免許を持つ者が、医療機関内で施術することが医師法で定められています。アートメイクの施術を受けるときは、医療機関でないサロンなどが施術を行っている場合もありますので、医療機関かどうかをまず確認してください。
また、値段だけで選ぶのも危険です。安さ重視で選んだことで「イメージとはかなり違う仕上がりになってしまった」というトラブルも散見されています。まずはHPなどで症例数や、症例をチェックしてください。「ナチュラル系」「しっかりメイク風」など、自分好みの眉にしてもらえるか判断の一助になります。

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第一印象を左右する「眉アートメイク」は男性の間でも流行中

「印象がガラリと変わる」と言われる眉。最近では、メンズが眉アートメイクに挑戦するケースも増えてきました。アートメイクを受ける一番のメリットは、眉を理想の形に整えられること。薄い眉は濃く、短い眉は長さを足すことも。色素はブレンドして微調整できるので、もとの眉色や肌の色になじむ色素に着色できます。
「眉は第一印象を左右すると言われるパーツ。整えるだけで、朝、身支度するときに眉を整える必要がなくなる上に、印象がかなり変わってきます。人と接することが多い職業の人や、眉の手入れが苦手だったり、毛量の薄い人にも注目されています」と野﨑先生。

痛みはやダウンタイムは?

施術中は、毛抜きで眉毛を抜くときと同じくらいの痛みを感じます。ダウンタイムとは、傷つけた皮膚が完治するまでの期間のことですが、1週間程度は、かさぶたができて、少しヒリヒリしたり、かゆみを感じる人もいますが、処方される保湿クリームや軟膏を1日に複数回塗り、乾燥を防ぐことで、違和感も減らすことができます。

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CZEN CLINIC(シゼン クリニック)
鎌倉院
院長 野﨑 由生(のざき・ゆう)先生
川崎市生まれ。公立福島県立医科大学を卒業後、大学病院やがんセンターなどで皮膚科専門医として経験を積み、抗加齢医学会専門医としての知識を活かし2023年CZEN CLINIC鎌倉院院長に就任

前回のコラム読みたい人は>>>>Beautyコラム:第3回 シワの治療法について

野崎由生先生が院長を務める CZEN CLINIC鎌倉院の記事はこちら
>>>>地域密着の美容医療クリニック。4月鎌倉駅西口にオープン

公開日2023/09/25

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