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Beautyコラム:第4回-第二章 注目のアートメイク 最新技術とは?

Beautyコラム:第4回-第二章  注目のアートメイク 最新技術とは?

野﨑ドクターのビューティーコラム
第4回・二章 まるで自眉毛のよう!注目のアートメイク 最新技術とは?

皮膚科専門医、野﨑Dr.によるビューティーコラム。今回は、前回に引き続き「眉毛アートメイク」の施術についてです。

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日本抗加齢医学会専門医でもある野﨑由生(のざき・ゆう)先生

Q:眉毛のコンプレックスから解消される「眉アートメイク」の最新技術とは?

注目したい “進化”した最新の眉アートメイク

眉アートメイクが持続する期間は、彫り方(手彫り、マシン彫り)などの技法や、針が入る“深さ”によって変わりますが、肌のターンオーバー(古い皮膚が剥がれ落ちて、新しい皮膚が生まれる周期)により、施術後1〜3年程で徐々に薄くなっていきます。ちなみにアートメイクより、真皮層と呼ばれる深い部分に色素を入れていく刺青は半永久的、デザインが気に入らなくても消すことができません。
一昔前の眉アートメイクは、「塗りつぶし」や「べた塗り」と呼ばれる、不自然な印象のデザインが主流でしたが、最新の技術は、自眉毛を活かして眉毛の一本一本を専用の針を使って、“再現”していくという技法が主流になっています。まるで自眉毛が美しく整えられているかのように見えるのが特徴です。立体感のある毛並みや毛の流れまで再現できるので“すっぴん”でも違和感がなく、アートメイクと気づかれることもほとんどありません。
メイクの時短が図れるほか、左右差があったり、部分的に生えてこない眉や、傷跡のカバーが可能なのが眉アートメイクの大きな特長です。

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理想は2回施術。1回2時間かけて理想の眉毛を作っていきます

初回は土台作り→2回目で濃さや太さの調節をして完成、というパターンが多いです。体にとっては「色素」は異物なので、一度では定着しにくい特徴があります。1回目で30%、2回目で100%の定着を目指します。ある程度の期間色素を残し、美しい仕上がりを維持するためには1回目から1か月半前後で来院して2回目を受けるのが一般的です。
実際の施術時間は、眉のデザインカウンセリング込みで2時間(1回)。コンパスと呼ばれる専用の器具を使用し、骨格に合わせて眉毛の黄金比(だれもが美しいと感じる理想的なバランス)を測定します。あなたの骨格やパーツにあった、眉の黄金比で美しい眉をデザインしていきます。

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理想的な眉を作るためのコンパス

約120分のアートメイクの施術(初回)の流れ

1.《医師による問診・カウンセリング》
施術を受ける前にデザインや色味を決めたり注意事項などの説明を受けたりする事前のヒアリング&打ち合わせ。肌の状態や既往歴を見て、アートメイクを受けても問題ないかを医師が判断します。
2.《アーティストによるデザインやカラー決め・調整》
デザインや色味をアートメイクアーティストと話し合います。「好みの眉毛の写真の持参をしてもらえると、より正確にイメージが伝わります。また、本来の眉毛の位置や生え方を確認しながらデザインを考えるので、自眉毛を剃ったり抜いたりせず、“そのままの状態”で来院をお願いしています」とアーティストの椎原さん。
3.《施術部位のマーキング》
4.《麻酔クリーム塗布》
※針を入れる痛みを最小限に抑えるために、麻酔を効かせます
5.《施術開始》
6.《仕上がり確認をして施術終了》

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医師よるカウンセリング風景

CZEN CLINIC アートメイクの特徴

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当院には男性アーティスト(看護師)が在籍し、お一人お一人に似合う眉アートメイクを提供しています。これは非常に珍しいケースです。そもそも男性看護師が少ないということや、男性でアートメイクアーティストを目指す方も少ないことが背景にあります。
男性アーティストの場合のメリットは、女性の患者様の場合なら異性目線での似合う眉の提案ができますし、男性の患者様なら同性であるアーティストに安心感を抱いていただけるところでしょうか。
「お客様のなりたいデザインと、お顔の黄金比のバランスをミックスし、より魅力を引き出すデザインを提案しています(アーティストの椎原泰隆さん)」。
また、当院では患者様の眉毛の悩みや希望のデザインに合わせて、FDA(アメリカ食品医療品局)で認可された色素やブレード(針)を変えて使用しているのも特徴です。

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アーティスト(看護師)の椎原泰隆さん
「アートメイクで顔つきが想像以上に美しく変化します。その変貌を見ていると、患者様と共有できる施術に対するやりがいを感じます。今後はリップ・ヘアラインのアートメイクも提供できるよう、幅を広げていきたいと思っています。」

施術前に準備して欲しいこと

代謝が促されると、皮膚のターンオーバーが促進され、色持ちが悪化することも。激しい運動、サウナ、飲酒など代謝が上がる行為はアートメイク施術前後1週間ぐらいは控えるようにしましょう。
またレーザー治療、光治療、ピーリングの後は、ターンオーバー(肌の細胞が一定の周期で生まれ変わる仕組み)が早まっていますので、肌トラブルが起きやすかったり、色素が定着しにくくなったりすることもありますので、肌の回復を待つ必要があります。アートメイクとそのほかの美容医療との同時施術は避けたほうが無難です。また、紫外線もアートメイクの色素の変色や退色の原因にもなりますので、施術前はできるだけ日焼けは避けてください。
 施術の当日はノーメイクで来院するべきと思われがちですが、当日はいつも通りのメイクで来院を。普段の眉メイクと大きく異なるデザインになることを避けるため、普段通りのメイクをしてお越しください。

《施術後の日常生活の注意点》
また、施術後1週間程度は眉周辺の肌が非常にデリケートな状態なので、「眉メイク」は控えてください。施術直後に「眉メイク」をすると雑菌や化粧品に含まれる成分で肌トラブルを起こしてしまうことがあるからです。
◆クレンジング・洗顔
施術後1週間程度は色素が完全に定着していない状態なので、“施術部位”の洗顔やクレンジングなどのスキンケアはNGです。
◆飲酒・運動・入浴
施術前同様、代謝が上がる行為は、アートメイクの色素が体外に排出されやすくなる可能性があるので控えましょう。入浴は湯船につからず、シャワーのみで。

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CZEN CLINIC(シゼン クリニック)
鎌倉院
院長 野﨑 由生(のざき・ゆう)先生
川崎市生まれ。公立福島県立医科大学を卒業後、大学病院やがんセンターなどで皮膚科専門医として経験を積み、抗加齢医学会専門医としての知識を活かし2023年CZEN CLINIC鎌倉院院長に就任

前回のコラム読みたい人は>>>>>Beautyコラム:第4回一章 アートメイクについて

野崎由生先生が院長を務める CZEN CLINIC鎌倉院の記事はこちら
>>>>地域密着の美容医療クリニック。4月鎌倉駅西口にオープン

公開日2023/10/01

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